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日々の破片

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2009-07-04

_ 産み出す文化と保持する文化

相変わらずSOAPとRESTについて考える。もちろん理由もあるのだが、第三者の目で眺めて興味深いからでもある。

たとえば、WADLを眺めて、なんじゃこりゃと感じる。

LLとHL(そういえば、HLとは言わないな)があって、LLの人は既にハッピーなのだが、そこにHLの人がやってくる。なぜかは知らないがLLの人に「型宣言がないなんて信じらんない」とか言い出したりしてそこらじゅうにシグネチャを埋め込ませようとする。

いや、そんなものなくても困らないから、と言っても聞く耳を持たない。まるでイヌイットに海水パンツを売りに来たり、南洋諸島にオイルヒーターを売りに来たりする商社マンのようである。どうやら、それがなければならないらしい。もっと適切なのは、バナナがなりまくっているフィリッピンの小島のひとつに、バナナ架けを売り込みに来た商社マンであろう。さあ、君たち、バナナ架けを買い給え。これがあればバナナは黒くならない。

いや、それが必要な場合は知っていて、とミンダナオの人が答える。今度日本へホームステイするから、そのときはお土産に買ってくよ、とか。

でも商社マンは納得しない。今、ここになければならないし、今、ここで利用しなければならないのだよ。坊や。なぜなら定義言語があれば、自動でクライアントを作れるじゃないか。

いや、別に自動でクライアントが作れなくても、裏庭で新しいバナナをもいでくれば済むから。というか、食いきれないほどもがないし。とミンダナオの人は答える。

それはおかしい。と商社マン。ストックしなければだめだろ? 文明というものは銀行とともにあり、流通とともにあり、どちらもストックだ。

そうは言ってもねぇと、目の前のバナナをもいで食いながら、仮にもぎ過ぎて黒くなったら、別に、また書けば済むじゃん。というか、そのためのLL。

そこで考えるに、HLでリファクタリングというのは、文化的な垣根を破壊する作業なのかも(同一性の問題についても考え方が異なる。ダイジェストが同じでなければ同じプログラムではないという考えと、機能が同じであれば同じプログラムという考え方。何をもって同一とみなすかというのも考え方の相違だから理解しあうのは難しいのだろうな)。だけど、垣根はあまり壊れないよね、というよりも、壊れる垣根はそもそも垣根の役に立っていないし。


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