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日々の破片

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2024-04-29

_ デカローグ2と4

昨日に引き続き新国立劇場のピットでデカローグの2と4

2まで(といっても通算では3話目だが)見ると、さすがに同じ団地というか集合住宅を舞台にしていることはわかってくる。

今度は医者の家に最上階に住む非常識な女性が殴り込み(という勢い)でやってくる。先生、私をご存じですか? 昨年、私の犬を車で轢き殺した人ですよね。

という3に引き続きとんでもな女性の襲来話である。

彼女の夫は医者の病院に入院している。彼女は犬を轢き殺してろくに謝罪もしていない(ように見える)のに厚かましくも来院の予約もせずに容体を聞こうとする。医者はいろいろ思案するが結局は教えることになる。わからない。

どうも彼女の夫は癌らしい。そして彼女にとって死ぬか生きるかは大きな違いらしい。

医者がわからないという正しい答えをいくらしても彼女は納得しない。ついに、自分が妊娠していることを告げる。死ぬなら産む。生きるなら堕ろす。今が堕胎のための最後のチャンスなのだ。

70年代の欧州の映画が元だよな? と一瞬に疑問に感じたが、旧共産圏は欧州と異なり、女性の自由の一環として中絶の権利を認めていたことを思い出す。

彼女は産婦人科医を予約する。手術の当日になって医者は決心する。死ぬから産みなさい。

が、世の中、思う通りにはならない(1がまさにそうだった)。しかし、それはそれで更に思う通りにはならないので意外なハッピーエンド(苦味はある)。

幕間で子供が、ポーランドは浮気がデフォルトなのか? ともっともな疑問を呈する。とは言え、4は父と娘の物語だから(タイトルが)さすがに浮気はないだろうと思ったら4も浮気の話だった。

娘は演劇学校(の超名門らしい)に通っている。父親はしょっちゅう出張していて不在なことが多い。舞台には黙役の若い女性がいろいろちょっかいを出す。彼女が置いた封筒が回りまわって娘の手に入る。死んだ母親からの手紙だ。

娘は父親を問いただす。私の父はいったい誰なのか?

しかしすべては娘の謀だった。二人は手紙を焼く。しかし途中で焼くのをやめて読む。肝心なところで焦げてしまって読めない。

心理劇としてはうまくできているとは思うが、ちょっと気持ち悪い話でもあった。途中、池にパルジファルが出てきて白鳥ではなく白い凧を上げる。


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